CALS/EC MESSE 2005 トレンドショーケース

建築設備分野におけるSXF Ver3.0の活用イメージ

2005年1月

設備システム研究会
(http://www.s-mech.com/)
三木秀樹


◆目次

1. 建築設備分野におけるSXF Ver3.0
1.1 SXF Ver3.0の位置付け
1.2 SXF Ver3.0で扱える属性
1.3 空調衛生設備属性セット
1.3.1 取り組み
1.3.2 仕様案
2. 活用イメージ
2.1 対象
2.2 詳細
2.2.1 数量拾い
2.2.2 加工
2.2.3 FM(施設管理)
2.2.4 図面管理
2.2.5 総合図
2.2.6 見積情報の利用
2.2.7 3次元モデル


1. 建築設備分野におけるSXF Ver3.0

1.1 SXF Ver3.0の位置付け

LevelおよびVer 次元 属性 備考
Level2 Ver2 2次元 属性なし 現在形(国土交通省電子納品基準)
Level2 Ver3 2次元 属性あり  
Level4 3次元 属性あり 最終形

→SXF Ver3.0のアドバンテージは「属性」。

1.2 SXF Ver3.0で扱える属性

@ 等高線、画像 : JACICにて規定
A 図面表題欄(工事名、図面名、年月日他) : 同上
B 任意 : 未定

→「任意」についてはJACICは規定しない。各業界(ドメイン)で適宜規定する必要がある。

1.3 空調衛生設備属性セット

1.3.1 取り組み

: C-CADEC(設計製造情報化評議会) 空衛EC推進委員会
関連 : IAI日本 設備FM分科会
関連 : 日空衛(日本空調衛生工事業協会) CALS/EC部会

→C-CADECで仕様案を作成中。目標は年度内。

1.3.2 仕様案

ベースは「BE-Bridge(経路部材)+Stem(機器部材)=空調衛生設備属性セット」。
データを一元化でき、かつ両者を補完的に利用できるのがメリット。
一応、部材全体をカバーできる枠組みだが、個々の属性は抜けているものも多い。
(注)↑灰字は既に実現されている部分。

属性セットの定義は「SXF Ver3.0対応属性セット策定ガイドライン(案)」に準拠。

→将来は拡張も考えられる。例えばCI-netの属性セットを付加する等。


2 活用イメージ

2.1 対象

属性データを交換できれば作業が効率化される。
数量拾い
加工
FM(施設管理)
図面管理
総合図
見積情報の利用
3次元モデル

→実際に効果が得られなければ、普及は難しい。

2.2 詳細

2.2.1 数量拾い

部材の種類、数量情報を、CADソフトから表計算ソフトへ渡せる。
→当たり前。SXF Ver3.0を用いるまでもなく、既に実現されている。

2.2.2 加工

部材(ダクト、配管)の種類、数量情報を、CADソフトからCAMソフトへ渡せる。
→当たり前。同じく、既に実現されている。(BE-Bridgeで。)

2.2.3 FM(施設管理)

部材の種類、数量情報を、CADソフトからFMソフトへ渡せる。
→既に実現されているかもしれない。ただし利用者が異なる(施工者と管理者)という障壁がある。

2.2.4 図面管理

図面管理はSXFにマッチした用途。
長期保存性が保証されている。
テキスト全文検索システムが利用できる。
図面表題欄および任意の情報が利用できる。

→参考例。IIS(InternetInfomationServer)+IS(IndexServer)+DXFビューワによる手間いらずの図面管理システム。7年ほど前に試行。
DXFファイルをサーバに保管して全文検索エンジンを動かし、ブラウザにビューワをプラグインするだけ。
ただしDXFは長期保存性に難があり、またHDDも当時は高価で、試行のみに終わる。

→SXF Ver3.0は描画ファイルと属性ファイルが別ファイルなので、属性ファイルを検索した後、描画ファイルへジャンプさせる工夫が必要。
また、ブラウザに組み込めるSXFビューワが必要。JACICのSXFブラウザ(ビューワ)はブラウザに組み込めない模様。

2.2.5 総合図

総合図もSXFにマッチした用途。
図面の見た目が保証されている。
汎用CADが間に入っても属性が欠落しない。
機器の属性も保持できる。(仮にBE-Bridgeを使っても機器はカバーできない。)

2.2.6 見積情報の利用

部材の種別、数量、金額を見積ソフトから例えば施工管理システムに渡せる。
→日空衛で検討中。
→空調衛生設備属性セットに見積情報の属性を追加する必要あり。

2.2.7 3次元モデル

SXF Ver3.0は2次元だが、属性定義は転用出来る。
→参考例。Stem準拠の電子カタログから機器を属性付きで図面中に挿入した後、その属性をIFC形式で出力し、IFCビューワで属性を表示したもの。現在試行中。

ちなみに、IFC自体は3次元。