コラム「アメリカンフットボール」

2025/09/30
非営利活動法人 設備システム研究会
ベンダーのM


ベンダーのMです。 皆さんは アメリカンフットボールという競技をご存じでしょうか?日本ではメジャーではなく、競技人口は約2万人前後と言われています。タックルやブロックによる激しいコンタクトがあるため、ヘルメットやショルダーパッド等の特徴的な防具を身に着けていることをご存じの方も多いと思います。

建設業界にもアメリカンフットボール
現在はクラブチームとして運営されているチームが多くなりましたが、かつては何社ものゼネコンが実業団としてアメリカンフットボールのチームを保有していました。当会の方々も、アメリカンフットボール経験者と遭遇された方もいらしゃるとのではないかと思います。出会われた方々は、きっと良い方が多かったことと思います(笑)

私は、このアメリカンフットボールという競技を、大学生、社会人でプレーし、その後は、母校のコーチを経て、現在は試合運営をする連盟組織のメンバーとして、また母校の学生を支援する同窓会(OB会)の運営メンバーとして携わっています。

アメリカンフットボールの競技特性
もう少し競技特性に触れますと、 アメリカンフットボールでは、フィールドには11名の選手が立ち、何度でも交替可能。また、11名には、それぞれに明確な役割(アサイメント)があります。すべてのプレイはセットプレイです。1プレイは約10秒程度で終了。これを繰り返しながら相手陣へと迫ります。大学生の場合ですと、1試合で、オフェンス(攻撃)で50プレイ、ディフェンス(守備)で50プレイ、スペシャルチーム(特殊チーム)20プレイが繰り出されます。これらのプレイは膨大なプレイリストから、チームメンバーや対戦相手、状況に応じて選択されます。選手が覚えておくべき事項はかなり多くなります。また、あまり知られていませんが、アメリカンフットボールの競技特性として、スタッフ陣が多いこともあげられます。チームにもよりますが、スタッフ比率は3割くらいにもなります。

大学生とアメリカンフットボール
大学の強豪チームは社会人スタッフと学生によって組織が構成され、綿密な計画のもとチーム作りが進められていますが、地方大学の多くは、社会人スタッフは少なく、チーム作りを含めたほぼ全てを学生だけで実施します。高校時代に、自分達で計画し、組織運営するという経験をしたメンバーはほぼ皆無で、在籍する4年間の間で、さまざまな経験をして、社会へと出ていきます。 など、選手としても、スタッフとしても、さまざまな経験をしています。 また、実際の試合では、膨大なプレイリストから、40秒間にプレイの選択、伝達、実行。プレイが終わると、すぐに次を繰り出すという短時間で意思決定し実施を繰り返すことも体験します。 アメリカンフットボール部を卒業したOBに実施したアンケートでの「Q:大学でのアメリカンフットボールを通じて、社会人として役に立っていることは?」という設問への回答では「ゴールから逆算した計画立案、実行するための組織設計や組織運営」を上げるメンバーが多くいました。選手やスタッフとして過ごした経験が活きているようです。私は怪しいですけど・・(笑)

大学生にアメリカンフットボールを勧めるか?
私は、おススメします。アメリカンフットボールに限らずではありますが、色々な制約の中で、最大限のパフォーマンスを引き出す事に全員で取り組む経験は社会に出て役に立つことがとても多いです。ですが、中途半端にやるなら、競技としては危険度が高いですし、スタッフであっても、お金もかかり、時間も消化しますので 選択しない方がいいかな とも思っています。

現在、アメリカンフットボールはシーズン序盤
高校生は、高校日本一を決める全国高校アメリカンフットボール選手権大会(クリスマスボウル)
大学生は、大学日本一を決める全日本大学アメリカンフットボール選手権大会(甲子園ボウル)
社会人は、社会人日本一を決めるアメリカンフットボール日本選手権(ライスボウル)
を目指し、シーズンがスタートしています。
どのようなスポーツでもいえることですが、試合に臨むまでの準備も気にしつつ、観戦頂くと、 さらによい時間になると思います。試合会場でweb配信で是非観戦ください。