コラム「2023年秋 ウクレレ大作戦」
2024/02/29
非営利活動法人 設備システム研究会
サブコンのK
元日に発生した能登地方を震源とする大地震で被災された方々に、心からお見舞いを申し上げますとともに、一刻も早い復旧をお祈り申し上げます。 |
さて今回コラム投稿の依頼があり、どうしたものかと思案した結果、2023年10〜11月に私の周りで起きた出来事を記してみました。
ゴルフ以外の趣味がない私は老後の楽しみでも増やしたいとここ数年思うようになり、そのうちの1つとして楽器が弾けたらいいなと考えていました。今まで楽器との縁がまったくなかったのに簡単に弾けるような楽器はないものかと考え、『ウクレレ』くらいならばできるかな?と軽く思っていました。
すでに承知の方もいるかと思いますが、『ウクレレ』 は、ハワイ音楽の象徴的存在として世界に認知されている楽器として、老若男女問わず人気の高い楽器であり、名前の由来はハワイ語の「uku(ウク:ノミ)」「lele(レレ:跳ねる)」が語源だと言われています(諸説あり)。1880年頃ポルトガル移民が小型ギターを持ち込み、ハワイで新たな人生を歩み始めたポルトガル人家具職人の腕と、ハワイの木材コアによって、ハワイの楽器『ウクレレ』として進化しました。陽気な音楽好きの家具職人が飲み会の場で簡易楽器を用い、場を盛り上げたってところでしょうか。
さて、そんな中10月1日に娘が里帰り出産のため戻ってきました。偶然にも娘は出産準備期間中の時間のある時に練習しようとすでに『ウクレレ』購入済、持参してきたのです。
「こんなに身近にウクレレが出現するとは!」。娘は元々音楽系が得意であったこともあり、さっそく弾き語りを数曲披露してくれました。ほとんど練習はしていないと言いながら見事に弾きこなしていました。「素晴らしい!」。その後、私に一つのコードのみで弾き語りが出来る『かえるのうた』を教えてくれました。「さて私も弾けるのか?!」。
高鳴る胸を抑え、実際に初弾き語りを家族の前でやってみました。なんとこれが「気持ちいい!」ではないか!しかも音楽からほど遠い人生を送ってきた私が楽器で弾き語りができるとは!...からの、これはもう「ウクレレ買うしかない!」との決断に至りました。
まずはオークションで安価なものを探してみました。新品・中古いろいろありましたが、価格帯はおよそ5千円〜2万円。「う〜む」。探しているうちに『ウクレレ』を自分で作れるキットがあることを知り、どうせ始めるなら自分で作ってみるかと探し、「これしかない」と『ウクレレ』の自作キットを10月18日早速落札。なんと落札額1,265円。「安っ!」。
10月26日届いた貧相な箱を見て「これは某国製?の安物では?」との疑惑が広がる中、早速開封してみると、意外に物はしっかりしていそうな雰囲気。これならばと、さっそく組立前の中身の確認から開始。「問題なし」。・・・が!なんと「組立説明書がない!」。
不安が広がりながらもめげずにさっそく組立準備に取りかかりました。カレンダーの裏紙を台紙にして対角線に折り、本体(ボディ)と弦を張る部分(ネック)をまっすぐになるように仮止めのように対角線上に並べてみたところ、「うん?おかしい」。
家具などで使用する『ダボ×1個』で接続するようなのですが、その位置で仮接続してみるとまっすぐにならないことが発覚!
「これはやはり某国製だな」と思いながらも、ダボ穴位置を修正し、ズレないようにダボを2か所追加して本体とネックを接続・接着、ペーパー掛け、塗装、弦張りなど、四苦八苦しながらも作成中は元々ものつくりが好きであったこともあり熱中してしまい、11月9日、2週間でなんとか完成しました。
その後ウクレレ用のチューナーを購入し、それぞれ4つの弦の音を合わせて、例の『かえるのうた』を弾いてみた。「うん?なんか違う気がする?」。
娘のウクレレと音の違いを比べてみるとやはり違う。「泣!」。
今回の費用
ハンドメイド ウクレレ DIYキット | (オークション) | 1,265円(税込) |
塗料は水性ニス 色:メープル | (100円ショップ) | 110円(税込) |
クリップチューナー | (オークション) | 560円(税込) |
| | Total 1,935円(税込) |
2千円弱では期待通りの音にならなくて当たり前?かと諦めもつきましたが、それでも自分で苦労して作ったこともあり、愛着もわいていますが、今では部屋の片隅にオブジェと化して飾られております。笑
もう少し手を加えてみて音が合うのか試してみたいと思いますが、音が合わなければ正規品の購入ですね...。
昨年末は娘も無事出産を終え、初孫誕生に我が家も沸き、孫の成長という楽しみが増えたことは喜ばしいことですが、私のウクレレ大作戦(作成〜習得)は残念ながら(当然?)失敗に終わりました。それでも『ウクレレ』への夢は諦めきれず、今年も『かえるのうた』につづく第2弾、弾き語りのレパートリーを増やすべく、ウクレレ大作戦2の立案中です。さてどうなることやら...。