コラム「2023年のBIMを振り返る」
2023/12/25
特定非営利活動法人 設備システム研究会
サブコンのY
始めてのコラムの担当が当たりまして、今更ながらにシス研って特定非営利活動法人(NPO)なんだと知ったサブコンのYです。
ちなみにNPOの活動目的は「不特定多数の者の利益の増進に寄与すること」ですので、
「BIMみたいな素敵な仕組みを上手に使えば私は儲かるなー」という思いをシス研から発信すれば「みんな儲かるよー」という趣旨に替えてくれるすてきな仕組みです。
「One for all, all for one」みんなの幸せのために、みんなで力を合わせましょう。
今年もあと僅かなので、今年のBIM関連の話題を振り返ってみたいと思います。
最近、国土交通省のBIMの旗振りが凄いです、「2025年度からの確認申請でのIFCファイルの提出」を明示したり、「建築BIM加速化事業」で補助金を使いきれないほど用意してくれたり建築業界のために頑張っています。
先日のArchifutureで国交省の住宅局審議官さんのお話を聞けました。
「BIM」はちゃんと作れば「環境負荷が明確に計算できる」「スマートビルが繋がった生産性の高い町、国家に繋がる」ということで、本当は建築業界だけでないみんなの為のBIM推進なんだそうです。
経産省の方でも未来のビルの在り方、データアーキテクチャーがどうあるべきかについての検討が始まっており、来年あたり関連のコンソーシアムが立ち上がるのかもしれません。
ECOでSDGsな技術として、建築業界でこれから働く若い人のため、出来上がった町を使うみんなのために広めたいとの思いを語っておられました。
もはや施設管理もデジタルツインでやる時代がすぐそこまで来ていて、米国ではAutodeskもデジタルツイン用ソフトウェアAutodesk Tandemのリリースを始めています。
ついでに最新ユーチューブも貼っておきましょう。英語で喋っておりますが設定で自動字幕を自動翻訳させるとだいたい内容が分かります。
https://www.youtube.com/watch?v=6Tillp1k5UM
そろそろBIMを起点としたデジタルツインの活用が業界を超えて始まりそうな匂いがしてきました。
とはいえ、シス研に集まる不特定多数にとっては
「来年の注目は2025年度から運用が予定されている確認申請用のCDE環境の動向じゃないでしょうか?」
みたいな鬼が笑う話を振りまして、私のコラムはおしまいです。
「みなさん良いお年を!」