コラム「その後の、お爺さん」
2022/06/30
非営利活動法人 設備システム研究会
三木秀樹
お爺さんは、2021年3月末をもって、住宅メーカーもクビになった。その後、どこへ行って何をしていたのか。
じつは、2021年5月から2022年1月までの9ヶ月間、お爺さんはベトナムのホーチミン市におジャマしていたのだった。
ベトナムは日本より物価が安いので、年金で楽隠居さぁ。
写真 私の好きなビール(本物なのに70円)
って、ウソです。ホントは仕事です、仕事ーっ。
仕事とは、ホーチミンにある医学研究所にBSL-3実験室を作るためのお手伝いだ。世の中には、コワイ病気がまだたくさんあるからね。
この研究所に最初にオジャマしたのは、10年以上も前だ。まさか、こんなお爺さんになっても呼ばれるとはなぁ。第一人者、とゆーより消去法の残りだよなぁ、きっと。ありがたいけど、申し訳ないなぁ。
写真 ホーチミンパスツール研究所
ともかく、ベトナムの業者さんの足を引っ張らないようにしないとな。
「つーか、日本の設備屋さんは優秀だけど、ベトナムの設備屋さんはどーなのよ。」
と、オレさま目線の人もいるかもしれないけど、ベトナムの設備屋さんも優秀だ。図面だって3次元で描いちゃうし、PLCのプログラムも外注せずに作っちゃうし、新型コロナの中でも人員や機材の手配をこなしちゃうし。あれ、もしかして、日本の設備屋さんより優秀じゃね?
図 実験室の3次元モデル
なので、実験室は、工程も予算も機能も、概ね予定通りに完成。
おかげで、お爺さんは、クビにならずに済んだ。そして、概ね予定通りに帰国できた。ふーい。
写真 実験室の開所式(2022年1月)
それにしても、長々とホーチミンにおジャマしたのに、新型コロナのせいで、仕事以外ではほとんど外出できなかった。鉄ちゃんとしては、ホーチミンに建設中の地下鉄もチェックしたかったのになぁ。
とゆーわけで、この原稿がアップされる頃、お爺さんは、またもホーチミンにおジャマするのだった。もちろん、今度は仕事じゃないさぁ。さて、たっぷりと遊ばせてもらうぜぃ。
図 ホーチミンへの旅程