コラム「ボルダリング」

コラム「ボルダリング」

2022/03/31
非営利活動法人 設備システム研究会
M.T


先日、ボルダリングに行ってきました。ボルダリングは2020年に開催された東京オリンピックの種目にもなっており、メディアでも取り上げられることが増えているので実際にやったことがある人も多いのではないでしょうか。日本の競技人口は60万人にのぼり、ボルダリングジムも過去10年で約5倍増加し、全国に500件ほどあるそうです。
私が初めてボルダリングを体験したのは大学生の時で、それ以来たまに登りに行っていますが、行くのが不定期すぎるので一向に登れるようになりません(笑) 行くたびに全身筋肉痛になっています。
腕の力が重要かと思いがちですが、身体の使い方が重要で、足を置く位置一つでまったく楽さが変わるので奥が深いスポーツだと思います。何も考えず行き当たりばったりで登ると行き詰ってしまうので、どういうルートで登るのか考えなければいけません。想像以上に頭も使います。
都内某所のボルダリングジム
ふと、ボルダリングのルートってどういう風に作っているのだろうと疑問に思い、調べてみました。登るルート(課題)を作る人を「ルートセッター」と呼び、公式大会の課題を作るには、日本山岳・スポーツクライミング協会が発行している資格を持つ公認ルートセッターになる必要があります。数人のルートセッターでチームを組み、大まかな設計図を書いてイメージを共有し、課題を作っていくそうです。得手不得手や体格差のある選手に対して公平性が保てることが必要とのことで、登るよりもルートを作る方がはるかに難しそうですね。また、難易度設定方法に正確なルールはなく、ルートセッターの感覚によって設定されているというのが驚きでした。
まだまだ難しい課題は登れませんが、何度も挑戦して登りきれた時の達成感が癖になります。皆様も機会があればぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。