コラム「いーじゃん鉄でも」

2020/12/31
非営利活動法人 設備システム研究会
三木秀樹


件{くだん}のABSAのセミナーの講師に言われるまでもなく、3次元表示って誰にとっても分かりやすい。図面が分からない人でも3次元表示なら分かる。
「3次元なんか使わなくても仕事はできるんだよ#」と抵抗しても、お客さんは図面が分からないから、3次元を欲しがる。なので、最初から勝負はついている。そういえば昔は、「CADなんか使わなくても仕事はできるんだよ#」とゆー抵抗もよく聞いたなぁ。抵抗していた人はどーなったのかな。お元気にお過ごしならいいけど。
それはともかく、私は2005年頃に、これからはやはり3次元でVRだよなぁと思い、VRML(Virtual Reality Modeling Language)を使って、3次元モデルにトライしていた。なので、もし英会話が達者だったら、「今頃何だよ、オレなんてなぁ」とガツンと言ってやったのになぁ。運のいいヤツだ、あのテキサス訛りのグリマルドは(誰)。
図 私の鉄道模型3次元モデル(2005年10月)
「ちょっと待て、なぜ、ディーゼル機関車とコンテナ車なんだよ#」って、いや、蒸気機関車とかタンク車とかは難しいし。「じゃなくて、なぜ、鉄なんだよ#」って、いや、そこは気にしないで。単なる趣味です。鉄ちゃんなんです。
でも、趣味だと俄然チカラが入るので、3次元表示に加えて、移動や回転などのアニメーションにもトライしていた。さらに、視点の方向を決めるために、苦手なベクトルの計算もしていた。さらに、枕木やレールを大量かつ正確に作るために、JavaScriptでプログラムもせっせと書いていた。いやぁ、私って、研究熱心だなぁ。あはは。
もちろん、趣味で研究したVRMLは、ちゃんと仕事にも使ったさぁ。クリーンブースとかBSL-3実験室とかのプレゼン用に。ただし、趣味に比べると、チカラの入り方がちょっと弱くなるのは、やむを得ない。今思うと、ブースのシートを半透明にするだけじゃなくて、ヒラヒラさせてもよかったかな(どーでも)。
図 クリーンブースの3次元モデル(2005年10月)
それにしても、このVRML、元祖3次元なのに、世の中が3次元だ3次元だと騒いでいる今、主役じゃないのは残念だなぁ。いつの間にか、X3Dに代替わりしたみたいだ。VRMLはWEBでたくさん使われていたから、安心していたのになぁ。ISO規格も大したことないなぁ。
代替わりしてなきゃ、今頃、3次元ゴーグルもVRMLに対応して、鉄の3次元モデルにマッタリと没入できていたかもしれないのになぁ。「せっかく研究したのにパー、って何#。ユーザー無視だろ、このーっ#」と思うけど、所詮、IT系の世界は死屍累々だからなぁ。南無ぅ。ちーん。


年末につき
今年は新型コロナ(Covid-19)騒ぎのせいで、何かとキンチョー感が漂う年だった。そんな中、まるでキンチョー感のないコラムを書き続けていたけど、非国民とまでは言われていない。そこが、本当の戦争と、新型コロナ騒ぎの、なんちゃって戦争の違うところかな。